試練の四万十川60kmマラソン
2009-10-21


序盤から右膝痛に襲われながら、何とか完走してきました。

片道470kmは遠いです、感覚的には妙高に行く感じかな。地道を走る分遠く感じます。 高速降りて2時間弱でスタート地点に着きました。計7時間。 受け付けを済ますと、駐車場にテントを設営する。既に一張り、なにわと奈良ナンバーの車があり、毎年出場している方々だった。 夜になり前夜祭が盛大に行われた。食べきれない程の郷土料理が準備され、どれも美味しい。 鰹のタタキ、各種山菜料理、カニやエビのフライ、古式米のおにぎり、大栗の渋皮煮他沢山有りすぎて覚えてません。 噂に聞くと、100km会場の前夜祭は争奪戦らしいが、こちらは最後まで料理が余り、翌日のためにお持ち帰りもできて大変満足できた。 久しぶりにタラフク食べて苦しいくらいだった。 夜半に見た天の川は、北アルプスで見るのと変わらない程、星の数が多くて印象に残った。

7時に起きるが、スタートの10時まではすることが無い。 テントでゴソゴソしていると、100kmのトップランナーが、3時間で峠越えして40kmを走り去る。 10時丁度にスタート。60kmは450人のランナーが出場するらしい。 10kmまで、キロ6分弱で進み快調な出足だ。 10kmを過ぎ、徐々にペースが落ち始め6分を越す。 15kmを過ぎて、最初の沈下橋に差し掛かる下りでスピードを緩めた時に痛みが走った。 1週間前に40km走った後に重い右膝痛が起きてしまい、翌日の登山も右膝に無理をしない歩きで何とか無事に下山出来た。その時と同じ痛みが出てしまった。 100m程の急坂は走り切れたが、下りに入ると右膝に力が入らなくて歩くようにして降りる。 平地になると痛みも和らぎ走れるようになり一安心。 20km、100kmランナーの休憩場になっており、大勢のランナーが休んでいる。私は未だ20kmしか走ってないのに休みたくなった。頑張って出る。

25km、日差しが強く暑さを酷く感じ、痛みもあってバテ始める。 30km、岩間沈下橋前から歩く誘惑が出始め、半分を越した安堵感から歩き始める。以後歩いたり走ったり2kmを連続で走れなかったと思う。 40km、この辺りが精神的に辛い所だった。痛みが徐々に増し始めランナーに抜かれることが多くなる。40kmのエイドが非常に遠く感じた。 45km、中間点のエイドは名物エイドで、ビールが飲める。マラソンしながらビールを飲んだのは初めて、暑さと疲れから非常に美味く感じる、お代わりも出来たがコーラを頂いて出た。 50km、ドーピングの効果でこの区間は、気分的には短く感じた。アルコールで痛みを忘れただけか。 残り10km、やっとここまで来た。 55km、幹線道路を離れ、四万十川沿いの道を行く。痛みが強まり満足に走れないが、日差しが和らぎ、日陰も続いて快適になる。だが走れない。 夕方になり、コース上に照明設備が増えてきた。後続は闇夜のランになるだろう、係員が応援してくれ嬉しい。 60km、残り3kmで赤鉄橋が見えた時は嬉しかった。 四万十川を離れゴール会場に向かう丘は大勢の応援があって嬉しいが、もうダメ。トボトボ走って丘を越し頑張った。 ゴールに近づくに連れ応援が最後の力を振り絞らせてくれる。ゴールの後ろで構えているカメラに向かって思いっきりバンザ〜イ。 やっと終わった。

荷物を受け取り着替えるとしばらく動けない。 スタート地点に戻るバスを待つ間に食べたツガニ入りうどんの出汁が、腑に染み込んで生き返る。 回収車から続々ランナーが降りてくる。満足な足取りの人は居ないのを見て、もし今日の脚で100kmを走ってたらこの中に居たに違いない。間違って60kmにして幸いだったとつくづく思った。

1時間バスに揺られてスタート地点に戻ってくると、暗闇にひっそりと車があるだけ、下り坂が痛みで歩けない。体の芯が寒くて着込んだがしばらく震えが残った。 さあ、高速に乗って帰ろう。これが今回の2番目の目標、今日は長いぞ。 須崎東まで1時間半で帰り、途中のPAで仮眠し、朝からPAやSAを巡りゆっくり帰ってきました。


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